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ワークショップ「EU-Japan Climate Policy Workshop:Updates on Carbon Offset」を開催しました。

2022年8月4日(於:早稲田大学 オンラインとのハイブリッド開催)

8/4(木)にドイツ・DAAD (Der Deutsche Akademische Austrauschdienst)と日本学術振興会(JSPS)の交流事業として、ワークショップ「EU-Japan Climate Policy Workshop: Updates on Carbon Offset」が開催されました。本ワークショップは、オンラインとのハイブリット開催で行われました。

本ワークショップでは、ドイツ・DAAD、早稲田大学の研究者に加え、環境省、日本航空(JAL)からの参加・報告もありました。開会にあたって、有村所長から本ワークショップの説明がありました。

有村所長(左)と環境省山本室長(右)

第一部では、日本の気候変動政策として、有村所長、環境省市場メカニズム室長山本泰生室長、JAL落合秀樹様から発表がありました。有村所長からは、日本におけるカーボンプライシング政策の概要とその重要性が説明されました。次に、環境省山本室長からは、日本のカーボンクレジットの一つであるJークレジット制度の概要が説明されました。続いて、JAL落合様からは、JALにおける燃料効率改善・SAF(持続可能な航空燃料)やカーボンクレジットによるカーボンニュートラルへの取り組みについて説明がありました。

第二部では、欧州及びドイツの気候変動政策として、フランス・グルノーブル大学のJoachim Schleich先生、ドイツ・カッセル大学のHeike Wetzel先生とAndreas Ziegler先生から発表がありました。Joachim Schleich先生からは、EUの気候政策の現状についてFit for 55パッケージの最近の動向を中心に説明されました。次に、Heike Wetzel先生からは、ドイツのエネルギー市場の概要とドイツの排出量における運輸部門の重要性について説明がありました。続いて、Andreas Ziegler先生からは、ドイツにおける自主的なカーボンオフセットとそれに対する消費者の意識に関する説明がありました。

JAL落合様(左)と中井先生(右)

第三部では、福井県立大学の中井美和先生から、DAAD-JSPS交流事業における、早稲田大学とカッセル大学の今後の連携について提案があり、参加者同士で議論が行われました。議論においては、JALとの将来の連携を期待した研究が提案されました。また、持続可能な航空燃料、ボランタリーカーボンオフセットの障壁、今後の研究の展望などについて活発な議論が行われました。最後に、オンライン参加者も含めた記念撮影を行い、本ワークショップは盛況のうちに終了しました。

ワークショップ参加者の記念撮影